五箇條の御誓文

五箇條の御誓文

明治の改元のとき、現実には悲喜こもごも、薩長閥が蔓延り没落者も成功者も漁夫の利を得たものも出たわけですが、明治維新がなければ、他のアジア地域と同じように日本が欧米の植民地にされていたことは間違いありません。他国の革命のような血生臭い殺し合いに至らずに、他国では考えられないほどの少ない流血で大変革ができたことを喜び、現代にもこの時代の人達の心意気を少しでも取り戻したいものです。今も他国の脅威に曝されている状況にそう違いはないのですから。


 

「五箇條の御誓文」

一 ㈠、広く会議を興し、万機公論に決すべし。


一 ㈡、上下心を一にして、盛に経綸を行ふべし。


一 ㈢、官武一途庶民に至る迄、各其志を遂げ、人心をして倦ざらしめん事を要す。


一 ㈣、旧来の陋習を破り、天地の行動に基くべし。


一 ㈤、知識を世界に求め、大に皇基を振起すべし。


我国未曽有の変革を為んとし、朕躬を以て衆に先じ、天地神明に誓ひ、大に斯国是を定め、万民保全の道を立てんとす。衆亦此旨趣に基き協心努力せよ。

明治元年三月十四日

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「五箇條の御誓文」

一 ㈠、広く会議を興し、万機公論に決すべし。


一 ㈡、上下心を一にして、盛に経綸(けいりん)を行ふべし。


一 ㈢、官武一途庶民に至る迄、各其志(おのおのそのこころざし)を遂げ、人心をして倦(うま)ざらしめん事を要す。


一 ㈣、旧来の陋習(ろうしゅう)を破り、天地の行動に基くべし。


一 ㈤、知識を世界に求め、大に皇基(こうき)を振起(しんき)すべし。


我国未曽有の変革を為んとし、朕(ちん)(み)を以て衆に先じ、天地神明に誓ひ、大に斯国是を定め、万民保全の道を立てんとす。衆(しゅう)(また)此旨趣(このししゅ)に基き協心努力せよ。

明治元年三月十四日

 

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