合気道 武器の技
武産合氣會では各種の武器技を受け継いでいます。主なものは、剣術と杖術です。剣術については太刀技と呼ぶ場合もあります。さらに二刀術で丹田力増強と太刀(剣)捌きの上達を図ります。
剣や杖、及び二刀術は入会1年目の初心者の段階から体系的に習得していきますが、短刀術を初手から行うと、全体の技が矮小化し、精神的にも王者の武道合気道とはかけ離れたものになる傾向があります。そのため、短刀術に関しては、武器取りの習得と殆ど期を一にして有段者が剣や杖の奥義を修める際に共に習得します。規定により二級から初段迄に、剣は佐武波羅一之太刀及び柳刀、杖は荒磯及び一桃二桃、二刀は四方斬り、捻り返し等二刀操作及び二刀鍛錬組手を修了後、続いてその先の膨大な武器体系習得を開始すると共に武器取り及び短刀術を始めます。
当会では有段者になるまでに多くの組太刀・組杖を習得し、初段で既に相応の剣と杖の使い手になりますが、その後二段以降の昇段で、さらに初段までの技には全くない技の体系に踏み込むことになります。
◆合氣の剣(剣術、太刀技)
合気の技はその基本体系として剣捌き太刀捌きが元になっていることは自明のことです。そのため剣術(合気の剣)を真剣に習得しなければ、合気道の技は見せかけだけの(きれいに受身をとってくれる人相手の)中身のないものになります。当会では子供達にも初期から剣と杖の操法とその身体の使い方を教えます。数年で見違えるようになります。
◆合氣の杖(杖術)
杖術は開祖が特に好まれたもので、刀のような刃がないため杖には向きがなく、自在に繰り出すことができます。防御にも攻撃にも瞬時に変化するのが杖です。身体に寄り添い、体幹に繋がり易くいつでも変幻自在の働きを成し得るのが杖なのです。武産合気道の万の技の広がりを象徴する存在でもあります。覚えると楽しくなること必定です。
◆合氣二刀術(二刀剣技)
当会で習得する二刀は大刀二振りの二刀です。一刀が常にもう一刀の補助をするのではなく、左右どちらも主になり従になり、また同時に主にもなります。操作を習得すると刀を素早く楽に使えるようになり、一刀の剣の上達も促します。丹田力を鍛えるためにも男性には鍛錬刀を使うことを勧めています。
◆武器取り
太刀取り、杖取り、短刀取り等と称しますが、得物を持つ相手から素手又は武器で対処しながら、その得物を取り上げ、返し技や抑えに入る技です。突きや蹴り同様、剣や杖等の武器の操作に習熟してなければ、滑稽な体操か画餅になります。そのため、当会ではある程度の組太刀、組杖、短刀術に精通した段階で武器取りの稽古を始めます。真剣に向かってくる相手を素手で捌くのは映画のようには参りません。まずは武器の技、体技に精通することが大切です。
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